「親と旅行に行きたいけれど、歩きすぎて疲れないか心配……」 そんな悩みをお持ちではありませんか?
せっかくの旅。最後は「疲れた」ではなく「楽しかったね」という笑顔で終わりたいですよね。
私は総合旅行業務取扱管理者の資格を持ち、元添乗員として国内40都道府県・海外20カ国以上を添乗してきました。90代の方や車いすの方との旅を数多くサポートした経験から断言できるのは、シニアの旅の成功は「ゆとり」で決まるということです。
最近は、「歩かない・疲れない」工夫が凝らされたツアーが増えています。
この記事では、プロの視点で厳選した「シニア向け旅行会社4選」と、「失敗しない選び方」をポジティブに解説します。

この記事を読めば、ご家族で安心して次の旅の計画を立てられるようになりますよ。
【結論】タイプ別!あなたにぴったりの旅行会社はここ

「結局、どこを選べばいいの?」という疑問に、元添乗員の視点からお答えします。まずは以下の4タイプから、ご自身や親御さんに合うものを見つけてください。
1. 専門性と安心感なら「クラブツーリズム」
シニア旅行のパイオニアです。「歩行度(★の数)」によるコース分けが非常に緻密で、「自分の体力に合うツアーが確実に見つかる」のが最大の強み。添乗員もシニア対応に慣れたベテランが多く、初めてのゆったり旅でも安心です。
2. 出発地の近さとコスパなら「読売旅行」
地域密着型で、地方の小さな駅や身近な場所からバスに乗れるのが魅力です。「集合場所までの移動が一番しんどい」という声を解消してくれます。良心的な価格設定ながら、座席数を減らした「ゆとりバス」の導入など、移動の快適さにも定評があります。
3. 豪華な宿・食事・記念日なら「阪急交通社」
「せっかく行くなら贅沢に」というニーズに応えるのが阪急交通社。特に豪華バス「クリスタルクルーザー」を利用したコースは、移動自体が観光になります。「親への還暦や古希のお祝い」としてプレゼントする子世代にも、最も選ばれている会社です。
4. 老舗の信頼と静かな旅なら「日本旅行」
日本最古の旅行会社ならではの安定感があります。「おとなのゆとり」シリーズは、詰め込みすぎない優雅な行程が特徴。「騒がしい団体旅行は苦手」という方や、質の高いおもてなしを求める方に選ばれています。
【プロのアドバイス】 迷ったら、まずはクラブツーリズムのパンフレットを取り寄せてみてください。「歩かない」ための工夫の多さに、きっと驚かれるはずですよ。
次は、これらのおすすめ会社の中から、さらに「自分にぴったりの一本」を見極めるための【5つの基準】を解説します。
失敗しない!シニア向け『ゆったりツアー』選びの5つの基準

1. 「歩行度(目安)」が明記されているか
「ゆったり」の基準は人それぞれです。最新のツアーでは、観光地での歩行距離や時間を「★の数」や「歩行時間:〇分以内」と明記しているものを選びましょう。 元添乗員の経験上、駐車場から目的地までの「思わぬ坂道」で体力を消耗する方は多いです。数字で具体的に示されているツアーなら、無理なく最後まで楽しめます。
2. バスに「トイレ」が付いているか
シニア旅行で最も多い不安はトイレです。渋滞や長距離移動でも、トイレ付きバスなら精神的なゆとりが全く違います。 たとえ休憩がこまめに設定されていても、「いつでも行ける」という安心感こそが、旅の質を上げる最大のポイントになります。
3. 「連泊」や「遅めの出発」が設定されているか
毎日違うホテルへ移動し、朝早くから出発する行程は、荷造りだけで疲れてしまいます。 「同じ宿に2連泊」や「朝9時以降の出発」など、朝晩の時間にゆとりがあるかを確認しましょう。ホテルの朝食をゆっくり楽しみ、夜は早めに休む。このリズムが体調管理の秘訣です。
4. 食事会場は「椅子・テーブル席」か
意外な落とし穴が「お座敷での食事」です。膝や腰に不安がある方にとって、正座や床からの立ち上がりは大きな負担になります。 「全食事、椅子・テーブル席を確約」しているツアーは、シニアへの配慮が隅々まで行き届いている証拠です。
5. 添乗員の「サポート体制」
私は車いすの方や杖をつかれた方の添乗も数多く経験してきましたが、スタッフの「声かけ」一つで旅の安心感は変わります。 出発前に「ご挨拶の電話」をくれる、あるいはシニア対応の専門スタッフが同行するなど、ソフト面の手厚さをチェックしてください。
次は、プロ厳選の【おすすめ旅行会社4選】を解説します。各社の最新ブランド(2026年度版)の強みをご紹介しましょう。
シニア・高齢者に優しいおすすめ旅行会社4選

元添乗員として現場を見てきた私が、自信を持っておすすめできる4社をご紹介します。2026年現在、シニアの「歩かない旅」を支える各社の最新サービスに注目してください。
① クラブツーリズム「大人のゆるり旅」
シニア旅行の代名詞的存在で、私が添乗員をしていた頃も「最もシニアへの配慮が細かい」と感じた会社です。特におすすめなのが、歩行距離を最小限に抑えた「大人のゆるり旅」。 観光地の入り口近くまでバスを寄せる工夫や、ゆったりとした行程管理はさすがの一言です。おひとり様参加限定のツアーも多く、どんな方でも気兼ねなく参加できる土壌が整っています。
- この旅行会社に向いている人: 自分の体力にぴったりのコースを細かく選びたい方、一人旅を楽しみたい方。

② 読売旅行「ゆとり旅」
「自宅の近くから出発したい」という願いを叶えてくれるのが読売旅行です。全国各地に細かな出発地が設定されており、集合場所までの移動負担が少ないのが大きなメリット。 最近では、通常45席あるバスを20〜30席程度に改造した「プレミアムバス」でのツアーも人気です。足元が広々としているため、長時間の移動でも足の疲れが驚くほど軽減されます。
- この旅行会社に向いている人: 遠くの集合場所まで行くのが大変な方、コスパ良く豪華バスを体験したい方。
③ 阪急交通社「トラピックス:ゆとりの旅」
「親孝行のプレゼント」として子世代から最も選ばれているのがこちら。高級バス「クリスタルクルーザー『菫(すみれ)』」などを利用し、移動そのものを贅沢な時間に変えてくれます。 宿泊先も、5つ星ホテルや名門旅館が厳選されており、食事の質も非常に高いです。観光箇所を詰め込まず、一流の宿で過ごす時間を大切にする「大人の休日」を演出してくれます。
- この旅行会社に向いている人: 記念日などの特別な旅行をしたい方、質の高い食事と宿にこだわりたい方。

④ 日本旅行「おとなのゆとり」
日本最古の旅行会社としての品格と、丁寧な接客が魅力です。「おとなのゆとり」シリーズは、まさに「知的好奇心を刺激する、落ち着いた旅」。 がやがやとした団体旅行のイメージとは一線を画し、一つの場所にじっくり滞在したり、歴史的な背景を深く楽しんだりする行程が充実しています。添乗員のホスピタリティも高く、静かな旅を好む層から厚い信頼を得ています。
- この旅行会社に向いている人: 落ち着いた雰囲気で静かに旅をしたい方、老舗ブランドの安心感を重視する方。
よくある質問(FAQ)
- 一人参加だと、周りのグループから浮いてしまいませんか?
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心配ありません。最近は「おひとり様参加限定ツアー」が非常に人気で、参加者全員が一人旅というコースも多いです。また、一般のツアーでも「バスの座席は2席分を一人で利用」などの配慮がある会社が増えており、自分のペースで静かに楽しみたいという方が増えています。
- 足が少し悪く、他の参加者の迷惑にならないか不安です。
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その不安を解消するために「ゆったりツアー」があります。そもそも全員が「ゆっくり歩こう」という目的で集まっているため、急かされることはありません。また、添乗員に事前に伝えておけば、バスの乗降に近い前方の座席を確保するなど、可能な限りのサポートを受けられます。
- 急な体調不良でのキャンセルが心配です。
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シニア世代には、数百円から加入できる「旅行キャンセル保険」の利用を強くおすすめします。ご自身やご家族の通院・入院でキャンセルした場合の取消料が補償されるため、万が一に備えておくと、予約時の心理的なハードルがぐっと下がります。
申し込み前にこれだけは確認!(注意点)
楽しい旅にするために、申し込みボタンを押す前に以下の3点だけはチェックしてください。
- 集合場所までの「ラストワンマイル」
バスの出発地が「自宅からタクシーで何分か」「階段の上り下りがないか」を確認しましょう。意外と、旅行そのものより「家から集合場所まで」が一番疲れるという盲点があります。 - お薬手帳と予備の薬
旅先での環境変化は体に影響を与えやすいものです。常備薬は数日分多めに持ち、必ず「お薬手帳」を携帯してください。万が一現地の病院を受診する際、これがあるだけでスムーズさが劇的に変わります。 - 子世代が予約する場合は「親のこだわり」を再確認
「良かれと思って豪華な会席料理の宿を選んだら、実は親は小食で、もっと軽い食事が良かった」というミスマッチがよくあります。食事の量や、和室・洋室の好みは事前に聞いておきましょう。
2026年は「無理しない」が最高の思い出を作る秘訣

「もう年だから……」「親を連れて行くのは大変だから……」と、旅を諦める必要はありません。
シニア向けの旅行は「いかに歩かず、いかにゆったり過ごすか」という点において、かつてないほどの進化を遂げています。今回ご紹介した4つの旅行会社は、いずれも「シニアの不安」を「安心」に変えてくれるプロフェッショナルばかりです。
最後に、この記事の大切なポイントを振り返りましょう。
- 「歩行度」の目安をチェックし、体力に合ったコースを選ぶ
- トイレ付きバスや椅子・テーブル席の確約で、精神的なゆとりを持つ
- 連泊や遅めの出発で、朝晩の時間を贅沢に使う
- 迷ったら、専門性の高いクラブツーリズムや、信頼の日本旅行から検討する
最近のトレンドでは、将来のために貯金をするよりも、今しかできない「家族との思い出」に投資するシニア世代が増えています。無理のないゆったりとした行程を選べば、親子の会話も弾み、一生の宝物になるはずです。
まずは気になる会社のパンフレットを一冊取り寄せることから、新しい「セカンドライフトラベル」を始めてみませんか?
「もっと手厚いサポートが必要」「車いすでも旅行に行きたい」という方に向けて、「バリアフリー・介助付き旅行」に特化したサービスをご紹介します。(近日公開)


